
小巾晒
晒は、織物や糸から不純物を取り除いて漂白する工程、または漂白された糸でできた織物を指します。
小巾の晒は古来より続く日本特有の織機で織られた生地です。
生地巾は約一尺とし、糸の打ち込み本数の数え方も洋反物と違います。
料理や手ぬぐい、ゆかた等、日ごろの生活の中になくてはならない物でした。
※ガーゼ晒、皆様晒、和晒暁天、和晒紅椿、和晒旗子供、ダイヤモンドモス等、取扱いしております。


小巾晒の種類
梅(文) :20番手の太めの糸 / 福より目がやや粗めでざっくり
福(文) :20番手の太めの糸 / 目がやや粗めでざっくり
天(上文):20番手の太めの糸 / 目が細かく滑らか
寿(特岡):30番手の細めの糸 / 目が細かくとても滑らか



巾34cm x 10m乱
福よりも目が粗く、通気性・吸水性が高く使い勝手が良く料理、ふきん、掃除等、日用・実用に適しています。



巾34cm x 10m乱
通気性・吸水性が高く使い勝手が良いため、料理、ふきん、掃除等、日用・実用に適しています。



巾34cm x 10m乱
肌着、手ぬぐい、おむつ、マスク等の肌に直接触れる物に適しています。また、料理や着物の帯枕を使う時や、着付け時の補正、染め物用にも使われています。



巾36cm x 11m乱
浴衣や手ぬぐい、腹帯や布おむつなどに適しています。また、料理や着物の帯枕を使う時や、着付け時の補正、染め物用等にも使われております。
ガーゼ
ガーゼ(雪):太目の糸 / 目が粗くふんわり
ガーゼは綿密度が粗く、ふんわり柔らかで通気性に優れた織物です。
木綿の生地を漂白したもので、お肌にやさしく昔から重宝されてきました。
主な用途は、手ぬぐい、腹帯や布おむつなどに適しています。
また、料理や着物の帯枕を使う時や、着付け時の補正等、染め物用にも使われています。



【検証】糸番手や糸の打ち込みによる吸水性の比較 / 黒の染料に1分浸した後自然乾燥
スクロールできます
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ガーゼ(雪)![]() ガーゼ(雪) ふんわり柔らかで通気性に優れている分綿密度が粗いので乾燥中に水分(染料)がどんどん浸透している。包帯、料理の濾し布向き。 | 梅(文)![]() 梅(文) 福(文)よりも綿密度が粗くざっくりとした風合いでガーゼと比べると均等に水分(染料)が浸透している。ふきん、手ぬぐい、料理の濾し布向き。 | 福(文)![]() 福(文) 梅(文)に比べると綿密度が細かいが梅(文)同様に水分(染料)が浸透している。ふきん、手ぬぐい、料理の濾し布向き。 | 天(上文)![]() 天(上文) 福(文)よりも綿密度が細かく吸収力も高く、吸い上げた染料の色を比較的保っている。手ぬぐい、肌着、染色向き。 | 寿(特岡)![]() 寿(特岡) もっとも綿密度が細かい生地。染料の色を保ち水分があまり浸透せずにとどまっている。上質な手ぬぐいや和装裏地、肌着、染色向き。 |

